こんばんは、本日は初代プレイステーションにおける名作RPG『アークザラッド2』について語っていきたいと思う
王道の王道を征く勇者のシナリオに心を打たれたプレイヤーも多かったと思う
PS当時の技術を存分に使って表現された美しいグラフィック、キャラの細かい仕草、そして力の入ったボイスは今でも色褪せることはないと感じている。
バーングラウンド!
そんな本作において、私が愛してやまないイベントシーンがある
それは、白い家のミリル戦直後、アークが床をバーングラウンドで破りエルクを救出するシーンだ
と言ってもほとんどの人はなんのことかあまり覚えていないだろう。動画だけ貼っつけておく
この時の、アークが唱えた「バーングラウンド!」という勇ましい詠唱は約8年前にプレイした当時からずっと私の耳に残っている
私はあの瞬間、アークの「成長」をはっきりと感じたのだ。
キャラクターが「人間的に」成長したと感じる喜び
時に、創作の世界でも現実と同じようにキャラが「人間的に」成長したと感じられるシーンがある
(RPGで言う「レベルが上がった!」的な成長ではない、念のため。)
ゲームだとあまり具体例を挙げられないが、アニメや漫画だとキャラの成長がはっきりと読者に分かるように描写されていることはよくある
(ヒカルの碁「進藤ヒカル」、CLANNAD「岡崎朋也」…など)
これを読んでいる人も、なにかしらの機会に彼らの成長を感じ取り、感動を覚えた瞬間があるはずだ。
私はあの「バーングラウンド!」のシーンで、
アークがごく平凡なトウヴィルという田舎の村出身の反抗的な15歳の少年から精霊の承認を受け、人類の運命を背負うという決意を持った16歳の勇者に成長したとはっきりと感じた
自爆してしまうミリル。爆発に巻き込まれて昏睡状態に陥るエルク。
爆発の地鳴りでエルクの身に何かが起こったと察する仲間たち、建物は崩れだすが床下に閉じ込められたエルクを助けずに逃げるわけにはいかないという絶望的な状況。
そこに、アークが入ってくる。
相手が犯罪者のアークだと知り警戒するシュウ、床の下に仲間が閉じ込められていると言うリーザ
警戒されてるのを承知で、アークは見ず知らずの一行の仲間を救出を決める
「わかった、そこを離れろ!」と一言。救助をする意思を見せる
大罪人であるアークを警戒しながらも助けを求める一行に対して、名誉のためでも、報酬のためでもなく、人命のために、救助に動いたアークのあの姿は、紛れもない勇者であったと私は思う。
そして、あの悲壮感漂う閉鎖空間に響いたあの「バーングラウンド!」というボイス
アーク1の頃の声変わり仕立ての子供っぽい声から一年を経て、大人びた勇ましい声へと変化を遂げていたあの詠唱こそ、アーク1からの1年の間に彼が勇者になったのだと私が感じた瞬間であった。
それが私が思う、彼の「人間的に」成長したと感じた瞬間
そんな瞬間、私はまるで彼らの親が成長した我が子を見るかのように喜び、少し涙ぐんでしまったのだった。
あとがき
これを読んでいるみなさんも、たまには昔遊んだ名作ゲームのキャラを振り返ってみてはいかがだろうか。
昨今、過去の名作シリーズのリメイク(リブート)が流行っている。
成長した懐かしのゲームキャラたちに会える日も、いずれ来るかもしれない。
余談:
アークザラッド精霊の黄昏の「星の記憶」をすこれ
コメント